さっぽろ散歩
2023.12.13

光のテーマパークに生まれ変わる、12月の札幌を歩く。

街がクリスマスムードに包まれる12月。札幌の街は特別な装いに生まれ変わる。驚くべき数のイルミネーションに彩られた別世界を歩けば没入感、離れて見れば夢の中へ。寒さを忘れて眺めてしまう2大イルミネーションをご紹介。

photo: Ryoichi Kawajiri

日本のイルミネーションの草分けイベントが札幌に。

「さっぽろホワイトイルミネーション」は、1981年に始まった日本で最初と言われるイルミネーションイベント。札幌の冬といえば「雪まつり」というイメージを持つ人も多いだろうが、ホワイトイルミネーションも忘れてもらっちゃ困る。大通公園1丁目から6丁目までの大通会場をはじめ、市内中心部の5つの会場でイルミネーションが輝く。今年は11月22日にスタートして、会場によっては2024年の3月14日まで続くロングランイベントなのだ。

「翼に願いを」がコンセプトの1丁目「ウィッシュ・バーズ」

真冬に花が咲いたような3丁目「ウィンター・ブロッサムズ」

4丁目の噴水もイルミネーションに彩られている

大通会場の各丁目や、「駅前通会場」「札幌駅南口駅前広場会場」「札幌市北3条広場(アカプラ)会場」「南一条通会場」など、会場をはしごして、イルミネーションの演出や雰囲気の違いを楽しめるのもホワイトイルミネーションの魅力だ。特に大通会場の2丁目では、12月25日まで「ミュンヘン・クリスマス市」が開催されていて、キャンドルやオーナメントなどのグッズを購入したり、グリューワインやドイツビール、アイスバインなど本場のドイツ料理を味わえる。

草原を走る馬のイルミネーションが北海道らしい6丁目

札幌駅からすすきのへ伸びる通りの木々も電飾に輝く

ビルのガラスへの反射も美しい北3条広場のイルミネーション

クリスマスを彩る外国のグッズは見ているだけでワクワクする

フードやドリンク類も充実していてどれにしようか迷う

俯瞰して光の街を見渡したい人は、さっぽろテレビ塔の展望台に上るのがおすすめ。地上約90mの展望台からは、大通会場がすべて見渡せる。札幌市の中心を貫く光が街全体を明るく照らし出しているようで、まさに寒さも吹き飛ぶ美しさだ。

きっと、大切な人との思い出に残るクリスマスになる

ロマンチックにならざるを得ない、あの名前に照らされて。

記念撮影用のボードには日付が書かれていて、撮影のためのスマホ台もある

次に地下鉄東西線で宮の沢駅に向かおう。駅から徒歩7分くらいで見えてきたのが「白い恋人パーク」。あの、北海道を代表するお土産として知られる「白い恋人」のISHIYAが作ったお菓子のテーマパークだ。
甘いのはお菓子だけではない。その名も「白い恋人パーク スイートイルミネーション 2023」という催しが行われている。これが、ただ光を見るだけではない、見る側に1アクションが求められるちょっと変わった仕掛けに。小さな光の粒が来場者を迎える「Welcome Gate」をくぐると、そこはもう光あふれた夢の世界だった。

Welcome Gateを抜けた先にあるのが、パークのクリスマスツリー「Amazing Tree」。台座には菱形の大きなパネルがついていて、ここを押すとツリーの色が変わる仕掛けだ。

Amazing Treeのパネルを夢中で押している女の子

雪だるまのオブジェの色もバリエーション豊富

Amazing Treeもその1つだが、象徴的だったのが、会場のメインとなる約7mの大きな光のベルがある「Sweet Bell Area」だ。ここでは、パートナーと2つのスイッチを同時に押して、タイミングがぴったり一致するとツリーがレインボーカラーに輝いて特別な音楽が鳴る仕掛けに。スイッチを押すのはカップルや親子が多いが、中には両手を伸ばして1人で挑戦する人も。

息を合わせるのが大事だが、判定は超シビア

タイミングが一致するとツリーが7色に輝いて特別な音楽が鳴る

Sweet Bell Areaの隣には2階建ての赤いロンドンバスが止まっている。この「Twinkle Bus」は、車体の電光掲示板に来場者が描いた絵や文字を映し出す仕掛けになっている。来場者は思い思いのメッセージを発信するとともに、他の人のロマンチックなメッセージを見て、さらに気分が盛り上がるというわけ。

Twinkle Busに入って2階から会場を眺めるのもおすすめ

他にもカップルにピッタリのイルミネーションも。大切な人と鍵をロックして愛を誓うのは世界共通の儀式だが、ここにも登場。「Love Lock」と命名されたハート型のアーチには、会場内の売店で販売されている愛の鍵(税込1,000円)を。全6色のどれが手元に来るかはお楽しみだ。

カップルはもちろん、ファミリーでの撮影にもぴったり

お菓子の国だけに「冬の魔法」を味わいたい。

16時から点灯するとはいえ、日が落ちて暗い時間のイルミネーションが格別だ。そうなると、寒さを増す冬の札幌にホットドリンクは欠かせない。12月25日までの期間限定メニュー「雪見シマエナガホットチョコレートドリンク」はここならではのメニュー。白い恋人と雪見だいふくとのコラボが話題となったが、こちらに使われているのはミニ雪見だいふく。それを雪の妖精と呼ばれるシマエナガという小さな鳥に見立てたホットチョコレートドリンクだ。甘さを抑えつつミルク感を強めにしているので、濃厚なホットミルクのようなやさしい味わいになっている。

雪見だいふくのシマエナガがかわいすぎて、ちょっと食べづらい(笑)

ビターな味わいの「大人の白い恋人チョコレートドリンク」も
※2023年12月26日~2024年3月14日までの販売

知っておけばひと安心、避けては通れない大切な話。

会場のイルミネーションの電気は、北海道の水力発電を由来とする実質再生可能エネルギーを使用している。北海道が推進している「ゼロカーボン北海道」に貢献する、環境にやさしいイルミネーションなのだ。からくり時計塔のショーにあわせて飛び出す大量のシャボン玉も、ガーデンの草花にやさしく、雪や寒さにも強い特別なシャボン液で出来ているそう。イルミネーションがシャボン玉に反射する幻想的な世界を、安心して楽しもう。

大自然を大切にする北海道らしい配慮も

夏は花壇の大人気撮影スポットも冬バージョンに

INFORMATION

2023 さっぽろホワイトイルミネーション
開催場所:[大通会場]大通西1〜6丁目、[駅前通会場]北4条〜南4条、[札幌駅南口駅前広場会場]札幌駅南口駅前広場、[札幌市北3条広場(アカプラ)会場]札幌市北3条広場、[南1条通会場]南1条西1〜3丁目
開催日程:2023年11月22日~2024年3月14日 ※会場によって異なる
点灯時間:16:30~22:00 ※会場・日程によって変動あり
公式サイト:http://white-illumination.jp/

INFORMATION

白い恋人パーク スイートイルミネーション2023
開催場所:札幌市西区宮の沢2-2-11-36 白い恋人パーク
開催日程:2023年11月15日~2024年3月31日
点灯時間:16:00~19:00 ※12月31日~1月3日は17:00までの営業
公式サイト:https://www.shiroikoibitopark.jp/illumination/

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